結論:日本語会議の文字起こしを選ぶなら、NottaとOtter.aiのどちらも同じ日本語音声で試してください。Otter.aiも日本語に対応しており、「英語専用だから除外」と判断するのは誤りです。月間の利用分数・1会議の上限・音声ファイルの持ち込み数・修正時間の4つを見れば、導入後の負担まで比較できます。
どんな人のための比較か
月4〜8回の取材やオンライン会議を記録し、記事・議事録・要点メモを作る個人事業主を想定します。営業部門で複数人が顧客の会話を共有する場合は、同じProでも管理権限や保持期間の要件が異なるため、チーム向けプランと契約条件を別に調べてください。ここでは実際に両社で同一音声を測定した精度の優劣は主張しません。検証方法を示します。
| 項目 | Notta | Otter.ai | 判断のポイント |
|---|---|---|---|
| 無料の月間枠 | 120分、1会話3分まで | 300分、1会話30分まで | 月間枠だけでは60分会議に足りないことがある |
| 個人Proの主な上限 | 月1,800分、録音ごと最大5時間 | 月1,200分、会話ごと最大90分 | 長尺の取材なら1件の長さを確認 |
| 有料料金の例 | 年払い総額97.99米ドル、月換算8.17米ドル | 月払い16.99米ドル表示、年払い画面は変動表示 | 年額の月換算を月払いと取り違えない |
| 日本語 | 日本語文字起こしと日本語固有名詞の辞書 | 日本語文字起こしに対応、UIは英語 | 話者分離、専門用語、操作性を実音声で比較 |
2026年9月25日にNotta料金とOtter料金を確認。表示金額は米ドルで、課税、割引、購入地域、請求周期により変わります。Otterの年払い月換算は表示条件が変動するため契約画面で実際の総額を確認してください。Notta無料版の月120分は1会話3分の上限があり、長い会議をそのまま試す用途には向きません。
「安いほう」を決める前の費用試算
60分の会議を月8回記録すれば、基本の録音時間は480分です。聞き直しや再インポートの余裕として25%を仮置きすると600分になります。この前提では、どちらの個人Proも公表されている月間分数の範囲内です。ただしOtterにはインポート件数の上限もあるため、月8回の会議をファイルから取り込む人は10件/月の枠に近づきます。会議の直接録音とファイル持ち込みを分けて検討してください。
録音時間は同じでも、固有名詞や複数話者を直す時間が毎回20分と5分では、月8回で120分の差になります。仮に自分の作業時間を1時間1,500円と評価すれば3,000円相当です。これは実測結果ではなく計算例です。月額の差だけで選ばず、自分の案件の音声で修正時間を測って比較してください。
同じ条件で比較する具体的な手順
- 利用権限を確認する。会議主催者や発言者への録音説明、業務委託契約、社内ルールを確認します。議事録を第三者のクラウドへ送る許可と、単に録音する許可は別に判断します。
- 試験音声を3種類用意する。静かな1人の5分、2人が交互に話す10分、固有名詞と数値が多い10分を用意します。顧客の秘密を含む本番音声は導入判断が済むまで使わないでください。
- ファイル形式と処理方法を揃える。録音マイク、音量、処理に使う元データを同一にします。一方だけ高音質音源を渡すと比較になりません。
- Otterで録音前に日本語を選ぶ。公式ヘルプによれば言語変更は会話途中に反映されず、既に処理した録音を別言語で再処理できません。設定ミス時は音声を再インポートしてやり直します。
- Nottaには固有名詞辞書も試す。公式ヘルプには無料3語、Pro200語の上限と、新たに処理する文字起こしへ反映される旨があります。辞書の前後で誤変換を比べてください。
- 誤りを種類別に数える。社名、人名、金額、日付、否定語、話者の取り違えを別列で記録します。文章全体の「なんとなく正確」では請求や意思決定の誤りを見逃します。
- 修正終了までの分数を記録する。AIの処理待ち時間、再生・修正・承認の時間を測り、議事録が完成するまでを評価します。
- エクスポートと削除も試す。必要なファイル形式で出せるか、共有権限を後から外せるか、音声データを削除した後の動きを確認します。
失敗しやすい条件と対策
無料版で月間枠だけ見る
月120分あっても1会話3分では60分の会議を一回で処理できません。無料版は短い音声で日本語の誤認識を確かめる入口と考え、会議用途の契約判断には有料版の1件ごとの上限を必ず加えます。
英語と日本語が交互に入る会議
Otterの公式ヘルプは録音前の言語指定を要求し、日本語と英語の同時認識を一般的な機能として案内していません。二言語が混じる取材では、同じ設定で短い試験を行い、必要なら区間を分けて確認します。
秘密情報を共有リンクで広げる
会議を自動参加させる設定、AI要約の共有、外部連携が有効な状態で本番運用しないでください。担当者の承認範囲、保存地域、削除ルール、解約後のダウンロード可否を契約前に書き出します。
編集作業まで含めず「自動化」と呼ぶ
固有名詞、数字、句読点、話者ラベルは人が確認します。字幕用の文字起こしが目的なら、同じ動画素材を使ってPremiere Proの文字起こしと作業時間を比較してください。会議メモと動画字幕では必要な整形が違います。
よくある質問
Otter.aiは日本語に対応していますか?
はい。公式の対応言語に日本語が載っています。文字起こし設定で選べますが、画面のメニューは英語です。
どちらの精度が高いですか?
この原稿では比較実験をしていないため断定できません。録音環境、方言、専門用語、人数で変わります。同一音声を使い、重要な数字の誤りと訂正時間まで含めて選びます。
無料版で取材の本番を試せますか?
短時間の試験であれば可能な範囲がありますが、録音1件の長さやファイル持ち込み件数が障害になります。利用規約と録音許可を確認し、本番の最初の取材にいきなり投入しないでください。
30分だけで済む購入前の試験
最初の10分で相手に説明した上で短い模擬会議を録ります。次の10分で両社へ同じファイルを入力し、重要な数値と固有名詞に印を付けます。最後の10分で文字起こしから議事録へ整える時間を計ります。録音データを取り出せない場合や元の音声を聞き直せない場合も記録してください。試験の結果は「Nottaの誤りが何件、修正に何分」「Otterの誤りが何件、修正に何分」と数値で残します。月あたりの件数を掛ければ、差額が自分の時間と釣り合うか見えます。
機密データではない試験ファイルでエクスポート、リンク共有、削除も試すと、契約してから管理者に利用を止められる事態を防ぎやすくなります。両社の画面が更新されることもあるので、この試験で使った設定画面と確認日を残し、本番前に同じ操作が可能か再確認しましょう。
契約前チェックリスト
- 録音・外部送信について必要な説明と許可を得た
- 月合計分数、1件の長さ、インポート件数を見積もった
- 同じ日本語音声で固有名詞・数字・話者の誤りを数えた
- 年払いの場合は割引月額ではなく年間請求総額を確認した
- 共有、エクスポート、削除、保存期間を試した
- 修正にかかる時間を含めて比較した
参照:Notta料金、Notta日本語辞書、Otter料金、Otterの日本語設定。確認日:2026年9月25日。広告リンクは使用していません。会議の内容と参加者によって必要な録音同意が異なります。利用する組織の規程と契約も必ず確認し、成果物は人が読み直してから共有してください。


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